ASRockのマザーボードM3A785GMH/128MのBIOSをアップデート失敗で飛ばしたものを復旧
M3A785GMH/128MのBIOSをアップデートした際、実行OSが不味かったのかブルースクリーンになり起動しなくなりました。
所謂BIOSを飛ばしてしまった状況ですが、色々やった結果完全かどうかは不明ですが起動できるまでは復旧できたのでメモ。
主に復旧に使った代物
ソフトウェア
- SPIPGM
- ASRock のInstant Flash用のアップデートファイル
ハードウェア
- 上記のSPIPGMで使えるハードウェア(後述)
- LPTポート付きのPC
参考サイト
- http://plaza.rakuten.co.jp/ftechworks/diary/201301060000/
- http://minkara.carview.co.jp/userid/430424/blog/31353184/
- http://rayer.g6.cz/programm/programe.htm
- http://pcr132.seesaa.net/article/415626166.html
- http://www.spice-elec.com/other/other03.html
手順
BIOSを書き込むチップを外す
マザーボード上にBIOSが記録されている8DIPのチップを探して引き抜きます。
このマザーボードの場合、一番下のPCIポートとリチウム電池の間にあるBIOSのバージョンが書いてあるシールが貼ってあるチップのことです。
ただ引き抜くのが大変で、結構狭い場所にあるため精密マイナスドライバーで持ち上げるのは難しく、専用工具を使うかそれがない場合毛抜きのピンセットで真っ直ぐ引き抜くといいです。
BIOSに書き込む準備
でこのチップに新しいBIOSを書き込むわけですが、新しく書き込むBIOSのデータと書き込むためのハードウェアが必要になります。
まず書き込む新しいBIOSですが他のAsrockマザーボードだとInstant Flash版でも多少データの細工が必要らしいという話もありますが、このマザーボードの場合ダウンロードしてそのままでOKでした。
で問題はこのデータをこのチップに書き込むハードウェアですが、シンプルだったこの参考サイトを参考に作りました。
ただし自分の場合、このままだと不安定だったためLPTポート側に4.7kΩのプルダウン抵抗を入れたところ安定しました。
次にこの作成したハードをLPTポート付きのPCに接続し、SPIPGMを使用して先ほどダウンロードしたBIOSを書き込みます。
書き込み
まず次のコマンドできちんと認識しているかチェックします。正しく認識されていればチップの容量等が表示されるはずです。
SPIPGMW /i
そして一度念のため読み取って先ほどダウンロードしたBIOSのデータとサイズを比較しておきます。
SPIPGMW /d (適当なファイル名)
そしてプロテクト解除
SPIPGMW /u
削除
SPIPGMW /e
書き込み
SPIPGMW /p (ダウンロードしたBIOSのデータ)
正しく書き込まれたかチェック
SPIPGMW /v (ダウンロードしたBIOSのデータ)
自分の場合最初プルダウン抵抗なしで作りましたが、この段階で何度も失敗したため前述の通りプルダウン抵抗を入れたところ成功しました。
そして書き込んだチップをマザーボードに戻して起動したところ無事起動しました。
ただしUUIDは復旧出来ないと言う話ですがその点はオンボードLANを使っていないためわかりません。
注意すること
BIOSが書き込まれたSPIチップの向き
ソケットとそのチップには切り欠きで正しい向きが指定されています。
ただし間違った向きでも挿入が出来る構造ですので注意が必要。